中古トラックは「中古」なのになぜ人気なのか
現在の物流は自動車が主役です。中でもトラックの需要は大変高く、毎年数多く生産されています。大量に生産されたトラックは新車の発売などにより、ある割合で中古車業者へと売買され、中古トラックとして再び市場に出てきます。型式は古くても充分に実用可能なものが多く、安価で性能のよいトラック購入の1つの方法となっています。
中古トラックのメリット
現在の物流の主役として、運送業務が主な目的であるトラックは、新車としてトラック自動車メーカーから運搬業者などに販売され、さまざまな用途の運搬業務に従事する事になります。運搬業者は、運営のためにコストとして、トラックの購入費用や維持のための費用を考えます。
その際、一定のパフォーマンスで経営を維持するために、ある決まった年数で使用しているトラックの更新を行います。その時期の決定において重要なのが、老朽化によって性能が落ちる前に更新が行われる事です。なぜならば、老朽化で燃費やその他の性能低下が生じると、それだけで維持コストが高くなりますし、不具合による事故の可能性も高くなるからです。
また、この時点でトラックを中古車業者などに売れば、売却利益を得る事ができるため運送業者にとってメリットとなります。しかし、こういった時期の決定は現在のトラックの性能とは関係なく行われるため、最近の生産技術の進歩によりトラックの寿命はかなり延びてきている事、またきちんとした性能のチェックや補修を施す事により充分な性能で再使用ができるようになるトラックも数多くある事から、充分高い性能で使用可能な中古トラックが売られる様になってきています。このような事から、信頼のおける中古車業者から購入された中古トラックは充分実用に耐えるものであるという事がいえます。
中古トラックを購入する方法
多くのトラックは、トラック製造会社から主に運送会社に売られた後に、先程の述べた理由により中古車業者などへ売られ、再び市場に出る事になります。ここからは、中古トラックの販売される具体的なケースをあげて説明を行っていきます。
多くの中古トラックの売買を行うものに中古車業者があります。中古車業者は、さまざまな運送業者から買い取ったトラックの年式や走行距離を調べるとともにトラック車体の状況を調べます。この時点で、そのトラックは中古販売可能かどうかの判定が行われます。
中古車販売が可能と判断されれば、ボディや内部の機器の補修などが行われ、中古トラックの在庫になり販売される事になります。中古車としての販売ができないと判断された際には、トラックは各パーツへ分解され、売買可能と判断されたトラックの補修部品として使われたり、パーツとして売られます。
その他にも、中古トラックの販売は、トラックを新車販売したディーラーでも行われます。中古車業者と類似していますが、ディーラーの場合には古くなったトラックを下取りし、新しいトラックを販売します。このようにしてディーラーに戻ったトラックは、整備後に中古トラックとして販売されます。最近できた販売方法に、インターネットを利用した個人販売があります。これは、自動車売買の情報交換サイトを利用して行われるものです。
中古トラックを購入の際に気をつける事
中古のトラックを買う一番の目的は価格を抑えるという事ですが、中古というデメリットも考え購入後の維持管理まで含めて検討を行う必要があります。その事を踏まえ、先程の述べた3つの中古トラックの販売元から購入を行う際、考えておくべき事について説明を行います。
中古車業者からトラックを購入する際のメリットは、在庫からさまざまな自動車メーカーのトラックを購入できるという事です。また、取扱量が多いので価格も他の方法に比べ比較的安くなります。さらに、必要でしたら中古になりますが補修用のパーツが安価で手に入る事も魅力です。
デメリットは、小規模の業者の場合には基本的にアフターサービスは手薄になります。維持管理技術に詳しい会社であれば問題ありませんが、そうでない場合にはその分経費がかかる事になります。自動車メーカーのディーラーの場合には、先程述べたアフターサービスは自動車メーカーの看板を背負っているため他に比べると充実しています。しかし、販売される在庫の車種が各社で1つの自動車メーカーに制限されますので、選択の幅が狭くなってしまいます。
また、通常他の場合と比べ売買価格は高い傾向にあります。インターネットの自動車情報交換サイトを用いた購入については、基本的には個人売買ですので、売り手と買い手両者が合意すればよく、売買が簡単な所がメリットです。基本的に性能保証もアフターサービスはありませんが、多くの出展車の中で販売価格を比べながら売買できる所が魅力です。
ここまでの所で中古トラックについての基本的な説明、購入先の例を挙げそれらのメリットやデメリットについての説明を行ってきました。中古トラックは安価で購入できる反面、新車の場合にはない注意事項があります。経費と注意事項を含めて総合的に判断する事が重要です。
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引用元:https://www.isoyama.co.jp/