中古トラックを選ぶならどこのメーカー?日本のトラックメーカーの特徴をご紹介します!
トラックの購入を検討されている方の中には、新車の価格が高騰しているため、中古トラックも視野に入れている方も多いのではないでしょうか。しかし、さまざまなメーカーのトラックがあり、それぞれの特徴がわからず悩む方も少なくありません。
そこで、今回は中古トラックの中でもとくに評価の高い日本のトラックメーカーについて、その特徴を紹介します。また、国内4大メーカーの人気トラックも合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
日本のトラックメーカーは評価が高い
世界には数多くのトラックメーカーがあります。日本にも、いすゞ自動車や三菱ふそう、日野自動車やUDトラックスなどの大手トラックメーカーがあり、高い評価を得ています。
国内外問わず「メイドインジャパン」のブランド力が高く評価されており、家電やゲームをはじめ、自動車も幅広く流通しているのです。トラックも同様に、世界中で高い評価を獲得しており、とくにヨーロッパやアジア、オセアニアにおいては人気が高い傾向にあるでしょう。
評価が高い国内トラックメーカー
国内4大トラックメーカーとして、いすゞ自動車、三菱ふそう、日野自動車、UDトラックスが挙げられます。いずれのメーカーも国内外問わず絶大な人気を誇っています。ここでは、それぞれのメーカーの特徴について詳しく見ていきましょう。
いすゞ自動車
いすゞ自動車は1916年に設立された老舗のトラックメーカーです。ディーゼルエンジンの開発技術が高く、これまでに多数のエンジン開発を行ってきました。そして、トラックだけでなく自家用車の製造販売も行うようになり、世界中に認知されるようになったのです。
しかし、2009年からは日本市場における自家用車の販売を中止し、主に商用車を扱うメーカーに変わりました。大型トラックはもちろん、小型、中型トラックをはじめ、商用バンなども扱っているのが特徴です。
三菱ふそう
三菱ふそうの原点となるのが1917年に設立された三菱造船です。船のエンジン開発のノウハウを自動車開発に活かして自動車開発、製造を進めていきます。その後、社名や業態が変わり、2003年にはトラックとバス製造部門が独立する形で三菱ふそうが誕生しました。
三菱ふそうも、いすゞ自動車と同様に国内外問わず絶大な人気を誇っており、高い評価を得ています。
日野自動車
1942年に設立された日野自動車は、1966年にトヨタ自動車と業務提携を結んだことで、乗用車の製造販売からトラックの製造販売を専門に行うようになりました。日野自動車のトラックは国内外の流通を支える役割を担っているのはもちろん、トラックレースに出場するなど、さまざまな取組みを行っています。
ダカールラリーに連続出場したことで、日野自動車のトラックのスペックの高さが世界中に知れ渡りました。
UDトラックス
UDトラックスの原点は民生デイゼル工業であるといわれています。そして、日産自動車と提携したことで、1960年からは「日産ディーゼル工業」という名称で商用車の製造販売を行いました。その後、ボルボの傘下となり、2014年にUDトラックスという社名に変更されたのです。
UDトラックスは、大型トレーラーの国内シェアナンバーワンを確立しており、絶大な人気を誇っています。
日本のトラックメーカーは業務提携も多い
日本には、いすゞ自動車、三菱ふそう、日野自動車、UDトラックスといった4つの大手トラックメーカーがありますが、これらのメーカーは業務提携を行っているケースも多いです。
たとえば、いすゞ自動車は、現在のUDトラックスである日産ディーゼルに対して車両供給を行っていました。また、トヨタ自動車やマツダ株式会社とも提携し、OEM車両の供給を行っています。
三菱ふそうは、日産にディーゼルエンジンを供給しており、2013年からは小型トラックのOEM供給も行っています。さらに、日野自動車はトヨタ自動車と共同開発したデュトロの製造・販売を行い、UDトラックスにはエンジンを供給しているのです。
【サイズ別】国内4大メーカーの人気トラックは?
日本には4大トラックメーカーがありますが、それぞれ特徴が異なります。また、メーカーごとに多様な車種が展開されており、特徴が大きく異なるのです。
ここでは、トラックのサイズ別に人気車種を詳しく見ていきましょう。
小型トラック
まずは、小型トラックから見ていきましょう。小型トラックは近距離の配送を目的に幅広い業界で使用されています。運送業者が使用しているのはもちろん、自社間の輸送に使用しているケースも珍しくありません。
街中でも使い勝手がよく、人気のあるサイズといえるでしょう。
中でもいすゞ自動車のエルフは長年の歴史があり、1959年に販売されて以来、絶大な人気を誇っています。日産やマツダ株式会社への供給を行っており、街中で見る機会も多いでしょう。
また、三菱ふそうのキャンターも古い歴史があります。1963年に販売が開始され、2010年に現行モデルとなる8代目がリリースされています。キャンターについては、日産自動車やUDトラックスへOEM供給をしており、車名が変更されて幅広く販売されているのが特徴です。
そのほか、日野自動車とトヨタ自動車が共同開発したデュトロも人気の小型トラックといえるでしょう。2代目となる現行モデルは国内外問わず人気があります。
中型トラック
中型トラックは幅広いシーンで利用でき、汎用性の高さが人気の理由のひとつです。中古トラック市場においては、中型トラックの取引量が多い傾向にあり、流通量も多いのが特徴です。
いすゞ自動車のフォワードは1970年から販売されている中型トラックです。現行モデルは5代目となり、デザインだけでなくエンジンなどが改良されて、初代モデルよりもはるかに燃費性能や走行性能が向上しています。
また、1984年には三菱ふそうからファイターという中型トラックが発売されました。1992年に2代目モデルが発売されて、今に至るのです。さらに、日野自動車からはレンジャーという中型トラックが発売されています。レンジャーはトヨタ自動車にOEM供給されており、こちらも国内外問わず人気のあるトラックです。
そのほか、UDトラックスから1975年に販売されたコンドルがあります。現行モデルである5代目コンドルは、いすゞ自動車からOEM供給を受けています。
大型トラック
次に、長距離輸送で使用される大型トラックは、走行性能や燃費性能が求められており、各メーカーが力を入れて開発しています。
いすゞ自動車はギガという大型トラックを製造、販売しています。従来モデルよりエンジンが効率化されてすぐれた燃費性能を実現しているのが特徴です。また、ドライバーへの負担を考慮した新開発のシートが採用されており、労働環境改善も担っているのも魅力といえるでしょう。
三菱ふそうからは、スーパーグレートという大型トラックが販売されています。スーパーグレートには高性能12.8Lの高効率エンジンが採用されており、安定した走行が可能なのはもちろん、すぐれた燃費性能を実現しているのが特徴です
そのほか、日野自動車からはプロフィアというすぐれた安全性能を備えた大型トラックが展開されています。プロフィアには、出会い頭警報や左折巻き込み情報などの事故予防のための機能が装備されているのが特徴です。
まとめ
中古トラックを検討している方の中には、どのトラックを選べばよいか迷っている方も多いでしょう。日本には4大トラックメーカーがあり、国内外で非常に高い人気を誇っています。
各メーカーからは魅力的なトラックがそろっており、予算や用途に応じて選ぶことが推奨されます。中古トラックを選ぶ際は、各メーカーや車種の特徴を把握し、自社に最適なものを見極めることが重要です。
記事の後半では、とくに人気のある車種をサイズ別にご紹介していますので、中古トラック探しの際の参考にぜひご活用ください。
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引用元:https://www.isoyama.co.jp/