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中古トラックの寿命を延ばしたい!寿命を延ばす方法を教えます

公開日:2021/09/15  


頑丈で長く乗れるトラックは、中古車としても多く販売されています。しかし、どんなに頑丈に設計されているとはいえ、適当な扱いは禁物です。日々のメンテナンスを怠ったり、不具合を見過ごしていたりすると寿命が短くなるかもしれません。購入する以上は、できる限り長く使いたいもの。そのためには寿命を延ばす方法を覚えておきましょう。

寿命を延ばすには危険信号を見つけることが重要

トラックを少しでも長く使うためには「そろそろマズイかな」といった危険信号を見つけることが大切です。どんなに丁寧にメンテナンスを行っても、経年劣化は起こります。たとえば、エンジンやトランスミッションなど、トラックの重要なパーツもいずれは寿命になるでしょう。こういった経年劣化を少しでも遅らせて、寿命を延ばすためには故障前の危険信号を見落とさないことが大切です。

メーターパネルで早期発見する

長くトラックに乗っているベテランさんの中には、トラックの排気ガスの臭いや普段聞こえてくることがない音などから異常を発見する人もいます。こういったことは一朝一夕でできるものではありませんし、正確に見極めることは大変です。しかし、近年のトラックは以前にも増してセンサー類が充実しています。一般的なトラックの場合は、表示灯や警告灯が約30種類くらいついています。表示灯は各機能の稼働状況を表し、警告灯はその名の通り何らかのトラブルを教えてくれるものです。

たとえば、エンジン、油圧、ブレーキ、オーバーヒート、ABSなど、これらのメーターパネルの警告灯には黄色(オレンジ)と赤の二種類用意されています。黄色は異常ですが走行は可能、赤は「止まって対処してください」という意味です。黄色(オレンジ)なら、とりあえず走行可能ですが、寿命を延ばすためにはこの時点での対処が大切です。なるべく早めに点検やメンテナンスを実施しましょう。

日頃からメンテナンスを行う

販売会社などから購入した中古トラックの寿命をできる限り延ばすためには、日常の点検やメンテナンスも必要です。たとえば、バッテリー、ベルト、冷却水、オイルなどのチェックや、オイル交換といったメンテナンスなら整備士に頼まなくても確認や対処は可能です。仮に自分では無理だったとしても、日ごろからチェックしておくだけでも不具合の早期発見につながります。

オイルのメンテナンスは重要

エンジンオイルやミッションオイルなどのメンテナンスはとても重要です。とくに走行距離が多いトラックにおいては、エンジンオイルが重要で、頻繁な交換や残量チェックが大切になってきます。オイルの量、汚れ等はこまめにチェックしておきましょう。

バッテリーの残量チェック

バッテリーの残量をチェックして、少ないときは補充するようにしましょう。また、バッテリー液は満タンに入れればよいというわけではありません。バッテリーに記載されている上限と下限の間がベストな量です。バッテリーは使用状況や環境によって寿命が異なってきます。一般的には2~3年、しっかりメンテナンスを行っていれば4年くらい使えることもあります。

タイヤのチェック

タイヤは、トラックとドライバーの両方を守る大切なパーツです。タイヤの状態によってはトラックの寿命を縮ませる原因になるかもしれません。とくに、長距離が多い、交代制でトラックを使っているといったときは、スリップサインが出てないか、片摩耗していないかをしっかり確認しておきましょう。また、バーストなどを避けるためにあわせて空気圧も確認してください。

冷却水のチェック

冷却水がなくなったり、異常なほど熱くなったりするとオーバーヒートしてしまいます。オーバーヒートを起こすと走行不能、ひどいときはエンジンが壊れてしまいます。冷却水が適正な量になっているのかは必ずチェックしておきましょう。また、エンジンルームを開けたときに、冷却ファンに異常がないか、水漏れしていないかも一緒に確認してください。

運転などの操作方法は寿命に影響する

寿命に影響を与えるのは、日ごろのメンテナンスだけではありません。運転するドライバーの技術や使用頻度も大きく影響を与えます。たとえば、クラッチ(動力伝達装置)やPTOなどです。クラッチは、「半クラッチ」の多用や「強引に繋ぐ」といった操作が、トラックの寿命に大きな影響を与えます。また、ユニック車やダンプなどの場合は、PTOの取り扱いも気を付けたいところです。また、3つの急(急ハンドル、急ブレーキ、急発進)も要注意、ステアリングやタイヤなどさまざまな部品の劣化を早めてしまいます。

自分でもどうにもできない場合は早めにディーラーへ

日常のメンテナンスは、少なからず中古トラックの寿命に影響を与えます。しかし、同じ個所を何度も修理するときや、症状が改善しないときは、深刻な状態に陥っている可能性も否定できません。自分でどうにもならない場合は、ディーラーや整備工場といった専門知識を持ったところに依頼した方がいいでしょう。また、知識や技術が必要になるような故障の場合も、ディーラーや整備工場に依頼した方が安全です。たとえば、冷却装置関係やオイル関係のトラブルは最悪の場合、廃車となる危険性も秘めています。

 

トラックの性能が向上していることもあり、販売する中古トラックの質も以前よりよくなっています。新車トラックより安く購入できるとはいえ、購入した以上は寿命を長く伸ばしたいものです。そのためには、警告灯の確認、日々のメンテナンスなどは重要です。いざというときはディーラーや整備工場の利用も検討しておきましょう。

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