中古トラック購入時に確認したい「架装」の種類とは?用途に合った選び方を解説

中古トラックを購入するときは、車両本体の年式や走行距離だけではなく、荷物の運搬や作業方法を左右する「架装」にも注目することが大切です。平ボディやバン、ウイング、ダンプなど種類によって特徴が異なります。本記事では、代表的な架装の種類と用途に合った選び方、中古車ならではの確認ポイントを解説します。
トラックの「架装」とは?中古車選びで重要な理由
トラックは、キャブやエンジン、シャーシなどで構成される部分と、荷台や作業装置などの「架装」に大きく分けられます。
架装は「上物」「ボディ」と呼ばれることもあり、トラックメーカーなどが製造したシャーシに、架装メーカーや架装事業者などが用途に応じたボディ・装置を架装することで、さまざまな仕様の車両が完成します。
しかし、架装は単なる荷台の違いではありません。運ぶ荷物と現場で必要な作業を明確にしたうえで、適切な架装を選ぶことが重要です。
中古トラックを選ぶ際に架装を確認する必要があるのは、同じサイズの車両でも架装によってできる仕事が大きく変わるためです。たとえば、屋根のない平ボディは荷物の形状に柔軟に対応しやすい一方、雨風から貨物を守る必要があるなら箱型のバンが適しています。
代表的な架装には、平ボディ、バン、ウイング、ダンプなどがあります。平ボディは床面が平らで、左右と後方にアオリが付いているシンプルな構造です。建材や機械など、形状や大きさが一定でない荷物にも対応しやすい点が特徴です。
バンは荷台が箱型になっており、雨や風、直射日光などから荷物を保護できます。一般貨物だけではなく、保冷・冷凍仕様なら温度管理が必要な食品などの輸送にも利用されます。
ウイングは側面を大きく開放できるため、フォークリフトによるパレット貨物の積み降ろしが多い現場に適しています。
また、ダンプは荷台を傾けて積載物を排出できる架装です。土砂や砕石などを扱う建設・土木現場で活躍し、後方へ排出する一般的なタイプのほか、側方へ排出できるタイプなどもあります。
中古トラックの架装は用途から選ぶ
架装を選ぶときは、「どのような仕事に使うか」を基準に考えましょう。運搬物の性質だけではなく、積み込み方法や荷下ろし場所まで具体的に想定すると、必要な機能を絞り込みやすくなります。
たとえば、建築資材や長尺物、形状が不規則な荷物を扱う場合は、荷台へのアクセスがしやすい平ボディが候補になります。屋根がないため雨に弱いものの、荷台上部にスペースを確保しやすく、クレーンやフォークリフトを利用する作業にも対応しやすい架装です。
一方、段ボールや精密機器、家具など、天候の影響を避けたい荷物を運ぶならバンが向いています。とくに配送中の荷物を外部環境から保護したい場合は、箱型の荷室が大きなメリットになります。
パレット貨物を倉庫などで頻繁に積み降ろしする場合は、ウイングを検討するとよいでしょう。側面を広く開けられるため、後部の扉だけを使用するバンよりも荷役作業を効率化しやすいのが特徴です。物流拠点などでフォークリフトを使う業務との相性にも優れています。
土砂や砕石などを運搬し、現場で素早く荷下ろしする必要があるならダンプが適しています。荷台を傾ける機構によって積載物を排出できるため、手作業による荷下ろしの負担を抑えられます。
さらに、建設資材や重量物を運び、現場で吊り上げ作業まで必要になる場合は、クレーン付きトラックも選択肢になります。
重要なのは、購入後に架装の機能をもて余さないことです。たとえば、ほとんど荷役作業をしないのに特殊な装置付き車両を選べば、車両重量や維持管理の負担が増える可能性があります。
反対に、必要な機能を備えていない車両を安さだけで購入すると、後から追加架装が必要になる場合もあります。中古車を比較するときは、車両価格だけではなく、購入後の使い方まで考えて選ぶことがポイントです。
中古トラック購入時に確認したい架装の状態
中古トラックでは、架装の種類が用途に合っているかだけではなく、その架装が現在も問題なく使える状態かを確認しましょう。エンジンや足回りを入念にチェックしても、架装に不具合があれば購入後の修理費用が大きくなる可能性があります。
架装の動作
まず確認したいのが、架装の動作です。ウイングなら開閉がスムーズに行えるか、ダンプなら荷台の昇降に問題がないかを確認します。
クレーン付きトラックなら、ブームや旋回などの作動状態も確認が必要です。油圧を使用する装置では、作動時の異音や油漏れなどにも注意しましょう。
架装部分そのものの劣化や動作不良
中古の架装トラックでは、架装部分そのものの劣化や動作不良を確認することが重要です。
平ボディの場合は、荷台の床やアオリの状態を確認します。腐食や大きな傷、変形がないかを確認し、アオリの開閉や固定に問題がないかも見ておきましょう。
箱型のバンやウイングでは、荷室の床だけではなく、壁面や扉、開閉機構なども確認する必要があります。
最大積載量
架装によって車両重量が増えている場合は、最大積載量にも注意してください。架装の種類によっては装置そのものの重量が大きくなり、その分だけ積載できる貨物の重量に影響することがあります。
購入後に想定していた荷物を十分に積めない事態を避けるため、車検証などで車両総重量や最大積載量を確認しましょう。架装の追加や変更によって車両の寸法・重量などが変わる場合には、構造等変更検査が必要になるケースもあります。
過去の架装の修理歴や改造履歴
中古車なら架装の修理歴や改造履歴も確認しておきたいところです。前オーナーが業務に合わせて装備を追加している場合、自社の用途に適しているとは限りません。販売店に架装の施工内容や修理履歴、整備状況を確認し、不明な点を残さないことが大切です。
大規模な架装変更を予定しているならコストにも注目
車両によってはシャーシの構造や積載条件などの関係から、希望する架装を追加できない場合があります。中古トラックを購入してから架装する方法もありますが、車両購入費と架装費を合算すると、当初の予算を大きく超える可能性もあります。
そのため、必要な架装がすでに装着された中古トラックを探す方法も有効です。購入前に実際の業務を整理し、必要な荷台サイズ、積載量、荷役方法、温度管理の有無などを明確にしておけば、候補車両を比較しやすくなります。
まとめ
中古トラックの架装は、車両の使い勝手や対応できる業務を大きく左右する重要な部分です。平ボディ、バン、ウイング、ダンプなど、それぞれ適した用途が異なるため、まず運搬物と作業内容を明確にしましょう。中古車では架装の動作、腐食や破損、修理・改造履歴、最大積載量なども確認することが大切です。価格だけで決めず、購入後の業務まで見据えて選ぶことで、長く使いやすい一台を見つけやすくなります。
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引用元:https://www.isoyama.co.jp/

















