【おすすめポイント】中古トラック「冷凍車」の特徴と選び方
冷凍車は冷蔵車と呼ばれることもある特殊車両ですが、低温車と中温車の2つにわけることができます。さらに、大型・中型・小型・増トンといったサイズの種類があり、中古トラックを販売するお店を利用する前にこれらの把握が大切です。また、販売価格もお店により異なるため相場を掴むことが大切、これを知らずに選んでしまうと損をすることもあります。
低温車と中温車それぞれの用途を把握しましょう
冷凍仕様の中古トラックを購入したいとき、低温車と中温車のどちらにすべきかわからない人も多いのではないでしょうか。これを知らずに購入してしまうと、大切な商品が途中で腐ってしまうもしくは冷凍の度合いが強すぎてしまい、解凍まで時間を要してしまう、鮮度が落ちてしまうなどのトラブルが起こってしまうこともあります。
低温車は低温設定ができる車両で、-30度まで冷やせます。これに対して中温車は-5度まで冷やせるものです。低温車はアイスクリームなどのような冷凍食品や漁業関係などで利用される車両、中温車は冷凍食品を取り扱う業界や精密機器、植物などの搬送で使われるなどの違いがあります。もし、凍っている魚を輸送する際に中温車で運べば、それが長距離であれば到着したときには溶けてしまう、鮮度が落ちるだけでなく腐敗する恐れもあるわけです。
ただし、低温車は-30度までの設定ができる車両ですから中温設定にすれば中温車として利用できるメリットがあります。そのため、中古トラックも低温車の方が多く流通しているといいます。また、-30度までの設定が可能な中古トラックを選んでおけば、輸送する商品が変さらになったときや配送の仕事量を増やしたいときなど融通が利きます。これらを理解した後は、必要なトラックの積載サイズおよび中古トラックの販売価格相場を掴むといった流れになります。
冷却の仕組みにはおおきくわけて3種類
冷凍車はなぜコンテナ内部を冷やすことができるのか、このような疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。冷凍車が低温を作り出す仕組みは、機械式・液体窒素式・蓄冷式の3種類があり、現代の主流派機械式です。しかし、年式が古い中古トラックの中には液体窒素式や蓄冷式などのタイプもあるかもしれませんので、その違いを把握しておくことをおすすめします。
機械式は、エンジンの回転をコンプレッサーに与える仕組みを持つもので、庫内のコンデンサに冷気を送り込み内部を冷やす仕組みを持ちます。ちなみに、この仕組みは自動車のエアコンと同じもので、それをパワーアップしたものが冷凍車になります。機械式は、細かな温度設定ができることや走行距離の制限がないため長距離輸送にも最適です。
液体窒素式は冷却した窒素の液体を使い低温を保つ仕組みを持つもので、最近は姿を見かけることも少なくなっています。ただ、-40度まで冷やせるなど冷却能力が非常に高いため、現在でも使用されているところもあるようです。蓄冷式は事前に凍らせておいた冷却板を庫内に入れて低温を維持させる仕組み、温度調節が難しいことや長時間の輸送ができないなどでメリットがありますが、他の方式と比べるとエコで経済的などのメリットはあります。
なお、市場に出回っている冷凍車の中古トラックは機械式が主流ですから、購入する際に機械式であることを確認するだけでよいでしょう。
足回りや走行距離などで価格が大きく左右される
中古トラックは乗用車と同じく、エンジン回りや足回りの良し悪しで販売価格に差が生じますが、冷凍車の場合は冷凍能力の良し悪しも加味されるのが特徴です。-30度までの設定が可能な低温車でも、冷凍機能が劣化することで設定したい温度まで下げることができない、これでは輸送には適しません。冷却機能を持つ中古トラックを購入する際には、冷却装置の動作確認が大切です。
このとき、サブエンジン方式と直結式なのか、以前利用していたときの温度調節ができる冷却装置であるのか確認し、その機能が発揮できているのかをチェックします。サブエンジン式は、車を動かすためのエンジンとは別に冷却装置専用のエンジンをもう1台用意してあるもので、エンジンを切っているときでも冷却装置を動かしておける、エンジンの動力に関与しないため冷却のための出力を確保できるなどのメリットがあります。
なお、車体とは別に冷凍機能を搭載している車両もあり、この場合は専用車両になる前に酷使されている車両のケースもありますので、エンジンの動作確認や足回りのチェックなど中古車を購入するときと同じような確認は必須です。年式や走行距離もしっかりチェックする、その上で信頼できる販売店を利用することが大切です。販売店を使うときには相場を掴むためにも同じような状態の中古トラックをいくつか比較するとよいでしょう。
一般的な中古トラックを購入するときと比べると冷凍車の場合は、冷却機能の確認も重要なポイントになって来ます。これ加えて、走行距離・年式・足回りやエンジンの動作確認など、通常の車両と同じように確認をする、信頼できる販売店をいくつか選んで相場を掴むことが大切です。
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引用元:https://www.isoyama.co.jp/