中古トラック販売利用の際は走行距離で寿命をチェック
自動車社会となった今、あらゆる産業活動に自動車が利用されています。物流・建設業では必ず大型トラックが使用され、円滑な物資の輸送を担っています。このトラックは1台あたり数千万円もの値段となるので、新たに調達する時は新車よりも中古車を選ばれることが多いです。ここでは、中古トラックの販売を利用する際のポイントをご紹介します。
中古トラック市場の概要と販売店の特徴
日本国内では年間、約660万台の自動車が販売されています。このうちの約70%に当たる420万台が大型トラックとなっており、自動車販売の半数が業務用車種であることが伺えます。さらに細かく販売数を区分すると、80%が中古トラックの売買になっており、国内では中古市場が支持されていることが明らかです。中古トラック市場が活発な地域は東京・名古屋・大阪の3都市で、とくに東京に至ってはアジア最大級の中古トラック市場が港区にあります。
ここでは年間約350万台の中古車が取り引きされていて、1,500トンから100トンといった多種多様なトラックを取り扱われているところです。国内だけでなく国外へも輸出されており、日本を代表する中古市場といえるでしょう。取り引き時のアプローチ施設となる販売会社は、2020年9月時点で全国に約8万件が存在します。
この店の特徴は、以前からオークション形式で売買をなされており、最低価格から購入希望者が入札を行って落札をする仕組みとなっています。昨今ではインターネット上で売買をするのが一般的となり、展示場を有していない店も多くなりました。この形式の店で購入する際は、車種の写真と走行距離等をホームページ上で公表しているので、それを参考にして購入を検討することになります。展示場がある場合は実際にトラックを見て商談を進めることも可能です。
中古トラックの寿命は走行距離で把握できる
自動車を中古で購入する時、もっとも重要視されるものが「走行距離」です。自動車が生産されてからこれまでの間に、どれだけの距離を走行してきたのかを運転席に備わっているメーターで把握できます。1,000キロメートル以下ではまだ新しいと判断され、2万キロメートル以上だと大幅に販売価格が下がるのが特徴です。
中古トラックの場合は5万キロメートル以上だと、新車から約60%以上値引きをされた価格が相場となり、とくに中古市場で多く出回る走行距離数になっているほどです。毎日50キロメートル走行すると計算すると、生産時から8年以上が経過していることになるので、トラックの寿命も短いことが伺えるでしょう。
中古トラックを購入する目安としては、どのような用途で使用するのかを考えて走行距離数に着目することです。たとえば毎日20キロメートル以内の近場しか移動しないのであれば、走行距離が長くても支障をきたすことはないでしょう。
これとは逆に1,500トン以上の大型車で、毎日100キロメートル以上のオーバーワークとなる場合は、より走行距離が浅い中古トラックを入手することが望まれます。寿命が短すぎるとハードな仕事が行えない場合があるので、なるべく良好状態の中古トラックを選択して、長期間業務に就けるようにする方が円滑な務の遂行に役立てられるでしょう。
中古のトラックを賢く運用するためのコツ
新車とは違って、中古トラックは大幅な割安価格で購入できるのが魅力なポイントといえるでしょう。物流業界・建築業界で円滑に大きな荷物を運ぶのに役立つ車種であり、これから事業を立ち上げようとなさる方はとくに中古場で車を手に入れて、起業コストを下げる努力もできます。
基本的に中古トラック市場で出回っている自動車は、他の現場で役目を終えたものです。走行距離が長いだけでなく、車体に傷があるものもありますが、その分お安い価格で手に入れられます。実際に中古車トラックを運用されている方の体験談をSNSで目にすると、「外装を塗り替える」「整備を行う」という2つの行動を行うことで、中古のトラックをより長い期間運用できることがわかりました。
市場では買い取りをなされた状態で自動車を販売されているのが一般的であり、外装の傷がそのまま残っているのが大半です。外装面の塗り替えは比較的簡単かつ低価格で行うことができるため、購入時はさほど気にする必要はないでしょう。整備は走行距離が長い中古トラックの時に行えばよいことが多いため、エンジン・ブレーキ・タイヤホイールの3点のみに着目するとよいでしょう。
とくにエンジンは車の心臓部ですから、中古車だけでなく新車でも定期的なメンテナンスは必須です。中古の場合は月1回、オイルの差し替えをするだけでも寿命を延ばすことができ、低価格で購入した車を賢く運用し続けられます。
高級な大型トラックの場合、新車よりも中古車で手に入れるのが一般的です。日本では中古市場が非常に活発で、多種多様な中古トラックが販売されています。走行距離でおおよその寿命を把握できますが、購入後に整備することで低価格な中古トラックも長く運用できます。
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引用元:https://www.isoyama.co.jp/