中古トラックを少しでも長く使用したい!耐用年数を伸ばすには?
中古トラックの購入を検討する際に、「このトラックはあと何年乗れるのだろうか」と考えることが多いかと思います。中古トラックの寿命は、走行距離や用途などによって異なりますが、ポイントを押さえて使用することで、耐用年数を伸ばすことができます。今回は、中古トラックの寿命や、長く使うためのポイントについて解説します。
知っておきたい中古トラックの寿命
トラックの平均的な寿命や走行距離、中古トラックの寿命はつぎの通りです。
トラックの平均的な寿命
トラックの寿命には、使用年数や走行距離などのさまざまな考え方があります。実際に、トラックの使用年数を基準とすると、業務用として会社で使用しているトラックの使用年数は、10年~11年ほどであるとされています。
また、トラックのタイヤの耐用年数の平均は、小型車では10~11年ほど、中型・大型車では14~15年ほどです。全体を平均して考えると、トラックの寿命は約10年強であるといえるでしょう。
トラックの種類別の走行距離
トラックといっても、種類ごとに走行距離による寿命も異なります。最大積載量3000kg未満の小型トラックでは20万kmほど、最大積載量3000kg以上6500kg未満の中型トラックでは40~50万kmほど、最大積載量6500kg以上の大型トラックでは70万kmほどが目安とされています。
中古トラックの寿命は?
トラックには普通自動車と同じように、法定耐用年数が定められています。法定耐用年数は実際にトラックに乗れる期間ではなく、減価償却などの計算に用いられる数字です。年数はトラックの種類や用途によっても異なりますが、おおよそ3~5年とされています。中古トラックは、法定耐用年数の計算式に独自の方式を取り入れており、たとえ法定耐用年数以上に使用されている中古トラックであっても、2年を下回ることはありません。
ただし、法定耐用年数は実際に使用できる年数を表すものではないため、実際の寿命はトラックの走行距離やメンテナンスの頻度、状態によっても大きく異なります。トラックの寿命が10年ほどであることを考えると、これまでの使用年数からおおまかな目安を求められるでしょう。中古トラックを少しでも長く使いたい場合には、適切な手入れをすることがもっとも重要となります。
中古トラックを少しでも長く使用するにはメンテナンスが大切
中古トラックのメンテナンスは、長く乗り続けるために非常に重要なポイントです。ここでは、メンテナンスが必要な箇所の詳細について詳しく解説します。
冷却水の交換
トラックの冷却水は、オーバーヒートを防ぐために欠かせないものです。オーバーヒートが起こると、トラックのエンジンに大きな負荷がかかるのはもちろん、最悪のケースでは走行不可能となり、トラックを使用できなくなる恐れもあります。冷却水は定期的にチェックし、適正時期に交換を行いましょう。
エンジンオイルの交換
エンジンオイルの役割は、各種部品の潤滑油としての働きはもちろん、洗浄効果や摩擦を和らげる効果、冷却効果などがあります。エンジンオイルの交換を怠ると、燃費が悪くなるほか、エンジンそのものを劣化させてしまう原因となります。エンジンオイルは車検のタイミングでしか点検しないという人も多いですが、こまめにチェック・交換することで中古トラックを長持ちさせることが可能です。
タイヤの点検・交換
タイヤの空気圧チェックや交換を怠らないことで、トラックの車体やエンジンの負担軽減につながります。タイヤの適正なメンテナンスは、交通事故の防止や燃費アップも期待できるため、こまめにチェックすることを心がけましょう。
中古トラックの耐用年数を伸ばす方法
中古トラックを少しでも長く利用するには、定期的なメンテナンスのほかにも重視すべき点が2つあります。ここでは、それぞれの内容について詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。
安全運転により急発進・急ブレーキを避ける
トラックに限らず、車にとって急発進や急ブレーキなどは負担の大きな運転となります。運転が荒いと車体やエンジンの劣化を早めるため、トラックを長持ちさせるためには安全運転を意識してください。
荷物の量を調整する
トラックにはそれぞれ最大積載量が設定されています。最大積載量はトラックに負荷をかけずに安全に走行させるための荷物の重さであり、過度に荷物を積んでしまうと、トラックの寿命を縮めることになります。可能であれば、荷物は最大積載量の70~80%ほどに抑えておけば、負担をかけすぎずに走行することが可能です。
まとめ
今回は、中古トラックの寿命と、少しでも長く使い続けるために押さえるべきポイントについて詳しく解説しました。中古トラックの寿命はそれぞれの車両の状態などによって異なるものの、トラックの寿命が約10年であることを考えると、それまでの使用年数から大まかな目安を求めることが可能です。少しでも長く乗り続けたい場合には、こまめなメンテナンスや安全運転を心がけること、荷物を最大積載量の70~80%ほどに抑えることが重要となります。中古トラックの購入を検討している人は、今回の記事を参考にしてみてください。
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引用元:https://www.isoyama.co.jp/